第16回マルマルは(美)(し)(い)(数)(学)

美しい数学の学校

ゲスト:正宗淳さん

日時
2019年5月25日(土)
場所
ストゥディオアルテ(体験工房)

 5月25日(土)、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄内ストゥディオアルテ(体験工房)では、「アルテ〇〇の学校 第16回(美)(し)(い)(数)(学)」を開催、ゲストには、北海道大学大学院理学研究院数学部門教授・正宗淳さんをお迎えしました。

 「美しい数学とは一体なに?」と興味を持たれた方や「来年大学受験なので、大学の先生の話を聞いてみたくて」という高校生、中には、中学・高校の現役の数学の先生も数名参加されていました。
 数学的な「ハーモニー(調和)」をテーマに話は進み、今回は、4人1グループに分かれて、正宗さんからの問いにグループごとに取り組む時間もありました。例えば、辺や頂点の数を感覚的に捉えるための、モールとストローを使った立体作り。制作のために与えられたヒントは少なく、参加者同士が話し合いながら、手を動かし、時に「このかたちに数を与えてみてください」という抽象的な問いにも、話し合い、そのグループなりの答えを導いていました。

 「コンセプトを考える点を数に置き換える。『かたち』を『数』にすると、とたんにできることが増える」とおっしゃる正宗さん。最後は「数学は未来を創る」という内容で、車や椅子のデザイン、電気(エネルギー)の効率化のために研究されている数学など、現在進行形で進んでいる、私たちの生活に密接した研究事例を紹介してくださいました。

 正宗さんとアルテピアッツァ美唄とのご縁のきっかけとなったのは、安田侃さんの「数学も芸術と同じなんですね」という言葉でした。参加された方には、その意味がわかったのではないでしょうか?90分以上の長丁場でしたが、「あっという間だった」という声が多く聞かれました。正宗さん、ありがとうございました!