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　昨年の夏、生命誌研究者の中村桂子さんをお招きした講演会をきっかけに、この春から美唄市では、小学校の総合学習の中で「農業科」を設け、（農業を学ぶ、ではなく）農業で学ぶという取り組みを始めました。それに関連し、7月28日(金)、再び中村さんにお願いして「あなたが生きものであることを学ぶ農業」というテーマでお話しいただきました。
　今は多様になっているどんな生物も、40億年前の祖先細胞からはじまっていて、生物の中で「高等」「下等」はなく、すべて平等であること、「私たち生きものの中の私」という意味について、そして、「農業科」をいち早く取り入れた喜多方市のこと、中村さんが大切にしている「愛づる」という言葉について…深く広い内容をわかりやすくお話しいただきました。

　はじまったばかりの「農業科」、これから美唄の子どもたちはどんなことを身に付けていくのでしょう。私たち大人は「私たち生きものの中の私」であることを忘れずに、子どもたちを見守りたいと思いました。暑い中、会場にお集まりいただきました皆さま、ありがとうございました。