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　先日、開館前の安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄にエゾシカが姿を現しました。早朝か夕暮れ過ぎに活動することの多いエゾシカが日中に人前へ姿を表すことは珍しいのですが、まだ人の少ない時間帯なのでふらりとやってきたのでしょうか。
　春と秋に換毛期を迎えるエゾシカ。夏毛となるこの時期は「鹿の子模様」と呼ばれる茶色い毛色に白い斑点模様をしています。自然界の中で暮らす中で目立ってしまいそうな白の斑点ですが、これは夏の木漏れ日に似せて外敵から身を守るための保護色（カモフラージュ）のために生えるのだそうです。
　人間から見るとなんとも可愛らしい斑点模様も、厳しい自然界で生きるために獲得してきた生き物の歴史が隠されているのですね。