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特別対談「時が生み出す力」

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 4月28日(日)、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄内アートスペース(旧体育館)で、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄 企画展2019「『炭山の碑』の記憶展」関連企画として、舞踊家・花柳鳴介さんと当館館長・磯田憲一の特別対談「時が生み出す力」を開催しました。

 美唄市出身の舞踊家・花柳鳴介さんは、16歳で単身上京し、日本舞踊・花柳流、人間国宝・二代目花柳寿輔の内弟子となり、以降、その道一筋にご活躍されてきました。かつて炭鉱街として賑やかだった美唄からどんどん人口が減り、寂しくなった街の様子を見た鳴介さんは「故郷のために自分にできることがあれば」と、これまでに美唄市内で市民の方々と一緒にいくつかの催しをされています。

 中でも、炭山の碑を舞台として、炭鉱殉職者のために舞った「やすらぎの舞」は全9回を数え、美唄の人々の心に強く残っています。


 「鳴介さんは単なる『イベント』をしたかったわけではないですよね」と、磯田館長が問いかけ、話は進みました。これまでの催しの写真を見ながら、おふたりがお話され、「美唄での催しの際は、とにかく参加した人の心が豊かになって、また美唄に戻りたいと感じてもらえるようなことをしたかった」「時代の流れや背景は変わるもの。見て終わりの観光としてではなく、土地の歴史や遺産を生かして、どう取り組んでいくかが大切」と鳴介さんご自身の経験から語られる実感のこもった内容に、頷きながら聞いているお客さまもいらっしゃいました。

 最後に、鳴介さんは「住んでいる人が『住んでいてよかった』と思えるようなまちづくりをしなくては。美唄にはアルテピアッツァのような心豊かになる場所がある。これからの時代は、それが原点になっていくような気がします」とお話しされ、大きな拍手とともに対談は終わりました。

 今回の対談には、美唄市民の方にも多くご参加いただきました。故郷のために尽力されてきた鳴介さんの想いを、未来を担う、今を生きる皆さんと共有できたことを嬉しく思います。花柳鳴介さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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入場料

無 料
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駐車場

無 料

第1.2駐車場
140台
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7台
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25台

開館時間

水~月曜日
9:00~17:00

休館日

毎週火曜
祝日の翌日(日曜は除く)
12月31日~1月3日