第3回マルマルは(ク)(マ)

クマの学校

アルテ〇〇の学校 Vol.03

ゲスト:前田菜穂子さん

日時
2015年10月27日(火)
場所
カフェアルテ、アルテの森の中

 10月27日(火)、アルテピアッツァ美唄の休館日に、「アルテ〇〇の学校 第3回マルマルは (ク)(マ)」を開催しました。毎回アルテにゆかりのあるゲストをお招きする「アルテ〇〇の学校」、今回は40年にわたり、クマの研究をしている前田菜穂子さん(ヒグマ学習センター 主宰)にお越しいただき、クマのお話を伺いました。
 自然に囲まれたアルテピアッツァ美唄では、そこに暮らす野生の動物たちとの共存も大切です。以前、前田さんがアルテにいらした際に、アルテの山の中でクマにとって大切な場所や通り道など、お話をきかせていただいたことがありました。

 そんなご縁で、この日は、クマの生態や出没への対策、出会ってしまった時の行動などを学んだあと、外に出て、実際にクマがどんなふうに森の中で過ごしているのか、歩きながら前田さんのお話を伺いました。

 例えば、木々や地面の様子などを見ながら、「ここにはクマの気配はないね」「クマは堂々と広場を歩くようになったら危険だけれど、笹薮沿いにしばらく歩いてまた笹薮に隠れるような動きだったら、それくらいは許してあげてね」と、やみくもにクマを駆除するのではなく、共存するための考え方を教えてくださったり、山の中にある彫刻の近くでは、「クマも(人間みたいに)こういうふうに座ったりするのよ。彫刻に座って広場を見ているかもね~」という、クマの特性を熟知した前田さんならではの想像力たくましいお話も。

 今回はアルテのスタッフ研修も兼ねて開催させていただきました。これからもクマたちと共存しながら、アルテを守っていこうと思います。
 前田さん、長年の研究と体験に基づく、クマへの愛情たっぷりなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!