アルテ便り

2003年5月3日

 アルテピアッツァの芝生に立つ低木に白い花が咲いています。
北海道に春を告げる花。こぶしです。
 昨年の夏に移植した1本が、6枚の花弁をひらいて風に揺れています。
1週間前まではちらほらと雪の塊も見えていた広場にも、ようやく暖かな陽射しが注ぎ、芝生もふかふかになってきました。
 今日の最高気温は20℃を超え、桜の花も薄桃色の花がはぜるように開きました。鳥たちも忙しそうに飛びまわり、こどもたちが池や流路の水に足をつけ「つめたぁ~い!」と歓声をあげています。
 芝生の上に大の字になって寝転がるお父さん、そのお腹に乗っかり大はしゃぎのチビちゃん。「天翔の丘」の上に腰掛ける人々。「天聖」の向こうから「水の広場」や校舎、裏山で今、芽吹きの時を迎えている木々を静かに望む方。ひとり一人の心地よい時の流れが折り重なって、温かみのある安らぎの空間が創られているようにも思えます。
 「40年ぶりに故郷に来てみましたが、自分の通っていた小学校がこんな形で残っていて、ここに来ている人たちもみなさんニコニコしていて、なんだかとっても不思議なんですけど、自分が歓迎されているみたいでとても嬉しかったし、帰ってきたんだなぁっていう実感が持てました。またいつの日かきっと来ますね」
 その〈いつかの時〉この場所の木々はどんな花を咲かせているでしょう。こどもたちの声は響きわたっているでしょうか…。ずっと変わってほしくない時が、今日もゆるやかに流れています。

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