アルテ便り

2003年2月20日

 今朝の気温は氷点下15度。       

雲ひとつない真っ青な空に、自分の吐く息が白い雲のように吸い込まれてゆき、ギャラリーの窓にはシバレる朝にだけ見られる氷の紋様。素肌に刺さるような痛みとなって感じられる寒さは、「北海道の春はまだまだ先だぞ」とでも言いたげです。

 こんなふうにとびきり寒い日は、辺り一面に降り積もった雪が太陽に照らされてキラキラと輝き、それは強い光に照らされた時の白大理石が放つきらめきに似て、ほんとうに美しいのです。

 その輝く雪原のなかに、いくつものテンテンテンを発見しました。この冬には、どういう訳か殆どその痕跡を見せていなかった動物たちが、凍り付くような夜に一斉にやって来て、縦横無尽に駆けまわったようなのです。

 前足と後ろ足をぴったり揃えてピョンピョンピョン、と駆けた跡。4本の足で規則正しくスタスタスタっと走り抜けたような跡。ちょっぴり変則的に、そう、人間だったらケンケン、パーとしたような不思議な跡。それらが木立や彫刻のまわりをすり抜けた様子が、ありありと感じられます。

 来訪者の方々に、「今年のテンテンテンはどうですか?」と尋ねられる度に、「何故か今年は、あまり姿を見せないのです」と答えていましたが、みなさんにお伝えできる痕跡情報を、シバレる朝にようやくキャッチできました。 

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