アルテ便り

2003年11月13日

 わずかなプラタナスの葉が木の枝にしがみついて揺れている晩秋。今年もいよいよ冬が間近に迫っています。アルテピアッツァを取り囲む山々も広葉樹の殆んどは葉を落とし、緑が茂っていた時とはすっかり様子が変わってどこか厳しい表情です。
 そんな中にあってカラマツの黄葉がひときわ美しく、秋の澄んだ光に照らされて金色に輝いて山を彩ります。針葉樹たちの黄葉はその1本1本が細く儚げで、光に透けて独特の輝きを放ち、私たちの目を楽しませてくれます。
 芽吹きから新緑、深緑へと変化し、深い森を創っていた木々の葉が6ヶ月間の役目を終えて新たな季節を迎えようとしているのです。厳しい寒さと雪の重みに耐えながらの我慢の時は私たち人間も一緒です。だからこそ春の芽吹きがいとおしく雪解け水が流れる音に心躍るのでしょう。
 アルテピアッツァもしばし眠りの季節です。見渡す限り白一色の冬の美しさは、その静けさと共になんともいえず心落ち着く時間を私たちに届けてくれます。本当に贅沢なひと時を求めて「冬のアルテピアッツァファン」を自認する方々が、またお顔を見せてくれるはずです。
 「カラマツの葉が落ちきるといよいよ根雪になる」と言われています。
 1ヶ月後には真っ白な粉雪が緑の大地を覆い隠しているでしょう。

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