‘出来事’ カテゴリーアーカイブ

アルテ市民ポポロ

投稿日 2019-03-18

 朝、開館準備中に「おはようございまーす」と声をかけられて、振り向くと、そこには木造校舎1階の美唄市立栄幼稚園に通う園児のお母さんがいました。
「来年度のポポロの会費を払おうと思っているのに、いつも忘れてしまって…早い時間にごめんね。はい、家族3人分お願いします!」と会費を渡してくださいました。

 年度変わりのこの時期、アルテ市民ポポロの皆さまの存在をより近くに感じます。ある方は、遠方からお電話で「今年度の会費、納めていたっけ?」とお問い合わせをいただいたり、またある方は納入の際に「あまり手伝いに行けなくてごめんね」と一声添えてくださったり。
 当NPO理事長は、アルテ市民ポポロのことを「地域の枠を越えてアルテピアッツァ美唄を支える思いを共通項としたコミュニティ」と、表現しています。ポポロには、いわゆる大きな「特典」はありません。それでも、「アルテと繋がっていたいから」「アルテを守ることに役立つなら」と会員になってくださる方が全国にいて、今日もアルテピアッツァ美唄はここにあります。
 ポポロは、アルテをより確かに未来に繋いでいくための仕組みです。詳しくはこちらをご覧ください。

冬、彫刻を守るため

投稿日 2019-03-10

3月6日 この時期、春を感じる瞬間も少しずつ増えてきますが、アルテピアッツァ美唄の屋外彫刻のいくつかは、まだ雪の下で眠っていたり、半分雪に覆われていたりします。

 冬の間、屋外の大理石彫刻は耐水性のある白いシートで覆っていますが、この冬から、シートの内側に羊毛シートをいれることにしました。この羊毛が大理石彫刻にとって良い働きをしてくれています。
 例えば3月、朝晩はマイナス、日中はプラスの気温になる日が多くなるのですが、この寒暖の差によって、耐水シートの中で結露ができやすくなります。その結露を大理石がダイレクトに吸収すると、吸収した水分が夜のうちに内部で凍り、膨張してしまい、大理石に悪影響を与えてしまいます。
 そこで、羊毛を入れることでシート内の温度差が小さくなって、結露もできにくくなり、耐水シートの内側で結露ができたとしても、ちゃんと羊毛が吸ってくれています。今年度羊毛シートを纏った彫刻は、いつもより温かい冬を迎えられたのではないかと思います。

「かあさんの味」最終回

投稿日 2019-03-07

3月7日 天気が良い日が続き、カフェアルテにも連日、読書をされたり、お友達同士でお茶を楽しまれたりという方が多くなってきました。

 さて、先日のブログでもお知らせしましたが「こころを彫る授業」の参加者向けに、地元美唄の農家のお母さんたちが作ってくださっていたお昼ご飯「かあさんの味」が先週をもって最後となりました。最後とあって「こころを彫る授業」への参加者も多く、お昼ご飯時には皆さん名残惜しそうに写真を撮って、味を噛みしめる様に召し上がっていました。

 昼食後は、「かあさんの味」のメンバーの皆さんと、授業の参加者とがカフェアルテで交流し、「レシピはどうやって考えていたの?」「年に一度くらい、また集まってご飯を作って欲しい!」など参加者の皆さんから質問責め?にあうメンバーの方もいたり、今までの思い出話に花が咲いたりと楽しい交流のひと時でした。農家さんならではの新鮮な野菜を使ったレシピ、新米の時期の美味しいお米、どれも思い出深い味になりました。8年間心のこもった料理、本当にありがとうございました。

窓霜

投稿日 2019-01-30

1月30日 昨晩からぐんっと気温が下がり、外を歩いていると耳と頬が凍てつくほどの寒さです。
 そんな空気がキーンと冷えた今朝、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄の木造校舎2階(ギャラリー)の窓ガラスに霜花模様ができていました。水蒸気が急激に冷えてできるこの現象は、朝日が射して気温が上昇すると消えてしまうので、針葉樹のような氷の結晶を見つけたときには、ついつい見入ってしまいます。自然現象が創り出す形は、いつも神秘的で魅了されます。

強風のあとには

投稿日 2019-01-16

 昨夜から、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄のあたりではゴウゴウと大きな音を立てて、強い風が吹いていました。
 今朝、屋外にある彫刻を見ると、どの彫刻にも白い雪が吹き付けられていました。帽子をかぶっているようだったり、タスキをかけているようだったり、何ともユーモラスです。
 四季の中でも、冬のアルテピアッツァは特に表情豊か。一期一会の風景を楽しみに、温かくしてお越しください。

タイへ行ってきました

投稿日 2019-01-10

 北海道の空の玄関口、新千歳空港から、タイ・バンコクへ直行便が就航しています。タイでは北海道は人気で、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄へも団体やグループ、家族で来られているのを見かけます。
 昨年5月には、その直行便を利用して来道したタイの芸術家10名が美唄に滞在し、アルテピアッツァ美唄で北海道の芸術家と交流して制作活動をおこない、桜まつりに参加しました。そのご縁で、12月に北海道の芸術家がタイに招待され、アルテピアッツァ美唄スタッフも同行させていただきました。タイ北部のナーン県にある「ナーン・リバーサイド美術館」を拠点に芸術交流がおこなわれ、日本とタイの芸術家グループの作品が展示されたり、芸術家グループに よる共同制作や地元の中学生とのワークショップが開催されました。

 自然豊かな森に囲まれた約2万㎡の敷地にある美術館は、屋外スペースにカフェ、ショップ、ゲストハウスが点在し、居心地の良い空間でした。冬の北海道からは想像できない強い日射しと真っ青な空の下、つややかな葉が生い茂る敷地の一角で中学生の皆さんにアルテピアッツァ美唄やイタリアの大理石の石切り場の写真を見せながら、アルテの「こころを彫る授業」の様子を紹介しました。その後、近くを流れるナーン川で産出する「石鹸石」を自由に形作る彫刻に取り組みました。子どもたちは、削ったり彫ったりにすっかり夢中でした。
 約1週間の滞在期間中、寺院や博物館、大学を訪ねる充実した時間を過ごし、タイの芸術家の皆さんと美唄での再会を期して別れました。

第30回アルテの森語り

投稿日 2018-12-23

12月23日 冬至の昨日、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄内カフェアルテで「第30回アルテの森語り」を開催しました。2008年から始まったこの朗読会も、今回をもって一区切りということで、会場いっぱいのお客様がお越しくださいました。
 はじめに、この森語りに数多くゲスト出演してくださった安藤千鶴子さんによる朗読です。森語りの思い出話のあと、流れるように朗読が始まりました。クリスマスにちなんで、オー・ヘンリー作「賢者の贈り物」。外の雪景色を見ながら聞く安藤さんの落ち着いた声、皆さんすっかり物語りに惹きこまれていました。
 次に、ドイツからかけつけてくださったチェロ奏者のフリーデリケ・キーンレさん。今回は、第一回のゲストとしても参加してくださったチェンバロ奏者の明楽みゆきさんと共に、G線上のアリアなどを披露してくださいました。
 最後は、全30回に出演12月23日した磯田憲一さんによる朗読です。演目は、第一回目と同じ藤沢周平作「小ぬか雨」、森語りファンの方々にとっても思い出深い物語だったのではないでしょうか。最後の一節では、ゆっくりと一つ一つ言葉を確かめるように語り、30回の節目に相応しい朗読となりました。

 終演後、磯田さんの前にサプライズで30回をお祝いするケーキが登場し、会場も和やかな雰囲気に包まれました。そして、磯田さんから今までの思い出と感謝の言葉を述べつつ「これからは違う形を考えていますので、また皆さんと時間を共有できればと思います。」と締めくくりしました。12月23日
 その後の交流会では、冬至かぼちゃにお雑煮、そして沢山の差し入れがテーブルいっぱいに並び、参加者同士、名残惜しくも楽しい時間が過ぎていきました。

 今回で「アルテの森語り」は一区切りとりましたが、今後形を変えて、また皆さんとお会いできることを楽しみにしております。今までお越しくださったゲストの皆さん、参加してくださった皆さん、お手伝いしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

「冬もすてき!」

投稿日 2018-12-09

 先日、あるお客さまが「また来ました!」とギャラリーで声をかけてくださいました。
 この方が初めて安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄を訪れたのは、今年の夏。訪問先の札幌で偶然アルテピアッツァ美唄のことを知り、訪れてくださった方でした。その時、「こんなにいい場所だと思いませんでした」と感激され、1日中ここで過ごされていたのが印象的で、こちらもすぐに思い出しました。
 この日は、ストーブで温まりながら、「紅葉も見たかったけれど、この時期になってしまいました。でも、冬の風景もとてもすてき!」「美唄市はいい街ですね。いつか移住したいです」と笑顔でお話しされ、こちらまで嬉しくなりました。
 自然と彫刻が調和するアルテピアッツァ美唄は、季節ごとに風景が変わります。二度、三度と訪れるたびに違う風景と出合えるはずです。冬の間も開館していますので、温かくしてお越しくださいね。

アルテ〇〇の学校 第14回マルマルは(編)(集)

投稿日 2018-09-26

9月26日 9月23日(日)、「アルテ〇〇の学校 第14回マルマルは(編)(集)」をストゥディオアルテ(体験工房)で開催しました。会場いっぱいの方々が、美唄や北海道内各地から参加してくださいました。

 ゲストは、「ミチクル編集工房」の來嶋路子さん。1994年に美術出版社で働き始めてから、20年以上にわたって編集のお仕事をされています。
 はじめに、本を作るまでの工程を企画~完成まで分かりやすく解説してくださいました。次に、來嶋さんが実際に関わって作られた本をいくつか紹介。美術の専門誌から絵本まで一貫して來嶋さんが心がけているのが「美術を分かりやすく、楽しく伝える」ということと、本を作るうえで大事なことが「まだ良い物ができる!」と期待し続けることだそうです。

 そんなふうに、東京でお仕事を続けてきた來嶋さんが、結婚や出産、そして東日本大震災の経験を機に2011年に北海道岩見沢市に移住。東京と岩見沢の遠距離での仕事も最初は苦労があったようですが、これも「個性になる!」とおっしゃる來嶋さん。今では2拠点から仕事の依頼があるとのこと。2015年に独立し、今年「森の出版社ミチクル」を立ち上げ、実際に山を買ったことを楽しく伝える本「山を買う」、北海道に来て蕗の薹が沢山あることに衝撃を受け作った、絵本「ふきのとう」を出版したりと、9月26日北海道ならではの本の制作もされています。最後は「みなさんもぜひ本を作りましょう!」と、手軽に本を作れる楽しさを紹介してくださいました。
 最初から最後まで一歳のお子さんを抱っこしながら(!)の講演でしたが、エネルギーに満ち溢れた來嶋さんのお話に、参加者の方もワクワクしながら聞き入っていました。來嶋さん、ありがとうございました!
 アルテ〇〇の学校、次回は11月11日(日)「(メ)(ガ)(ネ)の学校」です。詳細が決まりましたらホームページ、ブログでもお知らせします!

アルテの風景を

投稿日 2018-09-03

 9月に入り、吹いてくる風が少し冷たくなってきました。

 今日の午前中、美唄市内の小学校4、5年生が図工の授業で安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄に来てくれました。テーマは「風景画」で、アルテの中で見える風景を画用紙に描きます。最初に「いろいろな描き方がありますが、今日はこの方法で…」と先生から説明がありました。
 まず、「空」と「地面」の境目をよく観察します。それらを大雑把に色分けをして絵の具を塗り、乾いたら、鉛筆で彫刻や木々などを描き込んでいく…という方法です。

 薄く水で延ばした水彩絵の具で、「空」と「地面」を色分けします。地面というと、平坦な面をイメージしますが、山の稜線のような曲線の場合もあります。生徒たちは自分が描きたい風景をよくよく観察して、その境目を慎重に描いていました。
 疲れたら、休んで(と言っても、みんな広場を駆け回ってましたが)、また自分の画用紙に向き合って、風景を見て、時間いっぱい集中して描いていましたよ。同じ彫刻でも、丸い感じに描く子、シャープに描く子、曲線を大胆に描く子…それぞれに特徴があり、自由に描くおもしろさも感じられる授業でした。

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